〈事例Ⅳ〉を得点源に変える勉強法と学習順序|中小企業診断士二次試験

診断士試験

こんにちは!中小企業診断士のなかりょです。

中小企業診断士二次試験の事例Ⅳの勉強を始めようとすると、
「何から勉強すればいいの?」と感じている人もいるのではないでしょうか。


事例Ⅳ(財務・会計)は、二次試験のなかでも最も点が伸びやすい科目です。
苦手意識を持つ受験生が多い一方で、「ここを得点源にして合格した」という声が多いのも事実。事例Ⅰ~Ⅲで合格基準を満たさず、事例Ⅳで高得点を取って合格した人もいるほどです。


その理由はシンプルで、
事例Ⅳは“やった分だけ点数が上がりやすい”科目だからです。


本記事では、これから勉強を始める人でも迷わないよう、
最短で点数が伸びる勉強ステップをわかりやすく整理します。

事例Ⅳの特徴(なぜ点が伸ばしやすいのか)

事例Ⅳは二次試験の中で唯一、計算問題が中心の科目です。
文章読解力も必要ですが、他の事例と比べると「答案の書き方」よりも正確さ・処理力 がそのまま得点に繋がります。

特に、得点が伸びやすい理由を2つ挙げます。

①出題領域が絞られており、パターン化されている

事例Ⅳは毎年の傾向が比較的安定しており、典型的な論点が繰り返し問われています

年度によって難易度に強弱はあるものの、頻出領域の対策を固めるだけで点は伸びます。
頻出領域の例を挙げます。

  • 財務分析
  • CVP
  • 投資意思決定(NPVなど)
  • キャッシュフロー
  • 経営分析の指標
  • 管理会計(業績評価) など

②計算力は訓練効果が高く、やればやるほど安定する

文章の読解力が求められる他の事例と違う点として、事例Ⅳの多くは「再現性のあるスキル」で対策できます。


そのため努力量と得点が比例しやすくなります。
再現性のあるスキルは下記の通りです。

  • 計算プロセスを安定させる力(どんな問題でも解法手順はほぼ共通)
  • 問題文の数値を整理する力(表にまとめる力/変動費と固定費の理解 など)
  • 電卓操作・計算ミス防止策 など

事例Ⅳの勉強の進め方

【Step1】一次の財務を知識を固める

事例Ⅳの土台は一次試験の財務・会計の知識です。
完全に覚え直す必要はありませんが、最低限以下は即答レベルにしておく方が望ましいです。

  • 貸借対照表の構造
  • 損益計算書における利益/費目の位置づけ
  • CVPの公式
  • 各種財務指標(収益性/効率性/安全性)
  • 減価償却
  • キャッシュフローの基本構造

財務・会計が苦手で一次試験の復習、情報整理をしておきたい人向けの解説シリーズを用意しています。下記よりご参照ください👇

中小企業診断士「財務・会計」が苦手な人向けBS・PL・CFのつながりを理解する方法
中小企業診断士一次試験「財務・会計」の土台となる、財務諸表(BS・PL・CF)の基本構造を整理。利益と財務状態、キャッシュのつながりを直感的に理解できる解説です。

【Step2】頻出論点から順に「型」を覚える

事例Ⅳで最も効率よく点数を伸ばす方法は、
出題頻度の高い論点から“解き方の型”を固めていくこと です。

事例Ⅳは範囲が広いように見えて、
実際は毎年の出題がかなりパターン化されているため、頻出テーマの“型”を覚えるだけで得点が安定します。

特に下記4点の最頻出テーマは型を覚えておくことが望ましいです。
ここを固めるだけで、事例Ⅳの6〜7割の土台ができます。

  • 財務分析
  • CVP
  • NPV(投資判断)
  • キャッシュフロー計算

個々のテーマの型については別の記事に譲りたいと思いますが、
これらは参考書を使って、どの手順で計算するかを固定することが重要です。

参考書としては、
『30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集』が最も使いやすいと思います。

基礎から応用まで厳選された頻出パターンが網羅されています。

【Step3】過去問に着手

頻出パターンの解法の型が固まったら、過去問を解いていきましょう。
試験本番のクセの強い問題や細かい引っかけに慣れていくことが目的です。

最初は満点を目指さなくてOKです。
時間配分を意識して本番形式での80分で解いてみることをおすすめします。

事例Ⅳでやってはいけない勉強法

「点数がなかなか伸びない人」、「得点が安定しない人」の多くは次のどれかに当てはまっている可能性が高いです。

❌ 過去問だけを繰り返す
計算の型が身につきにくいです(基礎固めがしにくい)。

❌ “解答解説を読むだけ”で理解した気になる
解説を読むことは重要ですが「分かった気にさせる」だけで、自分の手は動いていません。
読んだら、必ず同じ問題を手計算で再現して自分のものにするクセをつけましょう。

❌ 難しい問題ばかり解く
「難しい問題=力がつく」と思い込む人が一定数いますが、基礎力が無いと難しい問題は解けません。標準レベルの問題を完璧にするのが最優先です。

事例Ⅳは「難問が解ける人」が有利な試験ではない

二次試験は毎年合格率がほぼ同じであることから、相対評価の試験と言えます。
受験者の出来具合によって設問毎の配点は調整されるということです。


難問(NPVの設問後半など)はほとんどの受験者は出来ていません。
勝負の分かれ目は、標準レベルの問題の出来具合に左右されます。


ここで取りこぼしなければ、かなりの高得点が狙えます。
受験者の中で大きく差が付くポイントであることを押さえておきましょう。


基礎固め → 標準論点の再現性UP
これを意識して取り組んでおくことが最も重要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?


事例Ⅳは、再現性を出しやすいので努力が得点に直結しやすい科目です。
苦手意識のある人でも、正しい手順で学べば必ず伸びます。

ぜひこの記事を参考に、事例Ⅳを“合格の決め手”にして頂けると幸いです。

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