中小企業診断士こそWEBマーケティングを学ぶべき理由

WEBマーケティング

こんにちは。中小企業診断士のなかりょです。

・中小企業診断士になったけど専門分野が無い…
・中小企業診断士として今後何に取り組んでいけばいいのだろう?

と考えている方は少なくないのではないでしょうか。


中小企業診断士として活動の幅を広げていくうえで、
WEBマーケティングの知識を持っていることは大きな強みになります。

本記事では、WEBマーケティングの基本的な考え方や、
中小企業診断士がこの領域を学ぶことで得られるメリットを取り上げたいと思います。

「新しい領域に挑戦したい」「中小企業診断士としての価値を高めたい」
と考える方にとって、WEBマーケティングがどのような“武器”になるのか、そのヒントをお伝えします。

なぜ、中小企業診断士にとってWEBマーケティングの理解が重要か

中小企業診断士としてWEBマーケティングを理解しておくことの意義が増しています。
以下では、特に無視できない昨今のトレンドを取り上げます。

中小企業倒産の主因に「販売不振」がある

中小企業白書では、販売不振が倒産要因として政策の分析の中でも重要視されています。

また、調査会社の統計によれば、
不況型倒産(販売不振等)が倒産全体の 80%を超える構成比を占めているというデータがあります。

多くの中小企業が“売上を十分に伸ばせず(維持できず)に倒産”という局面に直面しており、
根本的な集客や販売チャネルの設計に課題がある可能性を示しています。

広告の世界がデジタル中心にシフトしている

2025年現在では、インターネットを媒体とした広告市場が従来型のマスメディア広告(TV、新聞、雑誌、ラジオ)を上回っています。

従来の印刷チラシやテレビCMなど、大規模予算を必要とする“オールドメディア”に頼るだけではなく、オンラインでより効率的かつターゲットを絞った広告戦略を組み立てられる必要性が高まっています。

WEBマーケティングとは何か

WEBマーケティングという言葉は幅広く使われますが、
その本質は 「オンライン上で、見込み顧客が商品・サービスを知る→比較する→購入(問い合わせ)するまでの流れを整えること」 です。


従来の店舗で行っていたマーケティングを「オンライン上の顧客行動に合わせて再構築したもの」と捉えると理解しやすくなります。

顧客が“見つける”仕組みを作る

まず重要なのは、見込み客が企業を見つけられる状態をつくることです。
検索、SNS、広告、口コミなど、入口は多様化しています。

その中でも代表的なのが、

  • 検索エンジン(SEO)
  • SNS(X・Instagram・YouTubeなど)
  • WEB広告(リスティング広告・SNS広告)

といったチャネルです。

中小企業の現場では「良い商品があるのに、そもそも知られていない」ケースが少なくありません。
WEBマーケティングの一部は、まさにこの“認知の壁”を越えるための取り組みです。

顧客が“理解し、検討できる”状態をつくる

見つけてもらった後は、興味を持ってもらうための情報発信が必要です。

WEBサイト・LP(ランディングページ)・ブログ記事・SNS投稿などはすべて、見込み客が

  • この会社は何を提供しているのか
  • どんな価値があるのか
  • 自分にとってメリットがあるのか

を理解するための材料になります。

ここで重要なのは「企業の伝えたいこと」ではなく、
「顧客が知りたいこと(ニーズ)」に沿って情報設計することです。

この考え方は、診断士試験で学ぶマーケティングの基礎とも通じています。

“問い合わせ・購買につながる導線”を整える

興味を持っても、問い合わせや購入につながらなければ意味がありません。
WEBマーケティングでは、見込み客が迷わず次の行動に進めるよう導線をつくります。

たとえば、

  • 問い合わせボタンの位置
  • LP(ランディングページ)の構成
  • 申し込みまでのステップ数
  • フォームの項目数
  • 予約システムの導入

など、細かな点が成果に大きく影響します。

データを使って改善を繰り返す

WEBの強みは、顧客行動がデータとして把握できることです。

  • どこから流入したか
  • どんなページが読まれているか
  • どの段階で離脱しているか
  • どんな広告が成果を出したか

といった情報はすべて可視化され、改善につなげることができます。

WEBマーケティング=単なる“集客施策”ではない

誤解されがちですが、WEBマーケティングは広告やSNS投稿だけを指すわけではありません。

顧客の検索行動・比較行動・購買行動がオンラインに移行した今日において、顧客の意思決定プロセスそのものを理解して、情報発信・導線設計を最適化することと言えます。

中小企業診断士がWEBマーケティングを学ぶメリット

ここでは、診断士がWEBマーケティングを学ぶことで得られる具体的なメリットを、
4つの視点から整理します。

  • 提案の幅が広がり、診断士としての差別化につながる
  • WEBマーケターの需要が確実に増えている
  • WEBマーケティングは初心者(未経験者)でも学びやすい
  • 副業・独立・スポット支援など、キャリアの選択肢が広がる

中小企業診断士としての差別化につながる

WEBマーケティングを理解していることで、「売上向上」や「販路開拓」の実践的な選択肢を提示できるようになり、コンサルティングの幅が広がります。

  • 顧客獲得(SEO、広告、SNS)
  • 成約率向上(LP改善、導線設計)
  • リピート獲得(メール、LINE、CRM)
  • データ分析による改善

具体的な売上改善策を示せることは大きな差別化ポイントになります。

WEBマーケターの需要が確実に増えている

広告市場の構造はここ数年で大きく変わり、
インターネット広告費はテレビを含むオールドメディアを上回る規模にまで成長しています。

企業の販促活動がオンライン中心になったことで、
自然と「WEBに詳しい支援者」へのニーズも急増しています。

特に中小企業は、

  • SNSを始めたが運用方法がわからない
  • ウェブ広告を試したいが知識がない
  • ホームページから問い合わせが来ない

といった課題を多く抱えています。

中小企業の経営視点でWEBを語れる専門家”はまだ少なく、需要が高い分野です。
この隙間を埋められるのは大きな強みになります。

WEBマーケティングは初心者でも学びやすい

WEBマーケティングは一見難しそうに見えますが、実は、

  • 学習素材がネット上に豊富にある
  • 結果が数字で見える

という特徴があり、診断士が新たに身につけるスキルとして相性がよい領域です。


特に「効果が数値で見える」点は大きなメリットです。
例えば自分がサイト運営を通じて勉強していく中で、訪問者数やクリック数などの指標を確認して良し悪しを客観的に判断することが出来ます。

副業・独立・スポット支援など、キャリアの選択肢が広がる

WEBマーケティングの知識は、診断士としての本業支援だけでなく、

  • SNS運用サポート
  • 広告運用のスポット支援
  • ホームページ改善コンサル
  • 記事制作・LP作成のアドバイス

など、“小さく始めやすい副業”にも直結します。

とくに、経験がそのまま実績になりやすいため、
独立を視野に入れる診断士にとっても大きな資産になります。

まとめ

中小企業の販促活動がオンライン中心へと移行する中で、WEBマーケティングの重要性は今後ますます高まっていきます。

診断士にとってWEBマーケティングは、単なる知識の一つではなく、

  • 提案の幅を広げる
  • 他の診断士との差別化につながる
  • 企業ニーズの高まりに応えられる
  • キャリアの選択肢を広げる


といった多くのメリットを持った“実践的なスキル”です。
中小企業診断士として専門性を高めたいのであれば、WEBマーケティングの習得しを目指してみてはいかがでしょうか。

この記事がお役に立てましたら嬉しいです。

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