こんにちは!中小企業診断士のなかりょです。
二次試験の勉強をしている中で…

割と勉強をしているのに、なかなか点数が伸びない。
解き方も一通り学んだし、自分なりの型もある。
それでもなぜか60点前後で止まってしまう。
こんな状態になっていでしょうか。
私も1回目の受験では同じように伸び悩み、225点で不合格でした。
2回目では、解き方を根本から見直したことで+67点(225点→292点)と大きく得点を伸ばし、合格することができました。
「解き方のズレ」に最後まで気づけなかったことが原因でした。
与件文の流れや設問をバラバラに見ていたり、
ターゲットから考えてしまっていたり、
解答プロセスが毎回変わっていたり…
小さなズレが積み重なって、点数が伸びない状態を作っていました。
この記事では、私が実際に修正して得点が伸びた「4つのズレ」に絞って解説します。
ぜひ最後まで読んで頂いて、少しでも取り入れて頂けたらと思います。
ではまいります。
まず結論|私が直したのはこの4つ

私が2回目の受験で+67点伸ばしたとき、次の4つのズレを修正しました。
- ズレ①:与件文の流れや設問の位置づけを考えていない
(=ストーリーで見れていない) - ズレ②:設問タイプごとの解答プロセスが固まっていない
- ズレ③:ターゲットから考えている(事例Ⅱ)
- ズレ④:工程を部分的に見ている(事例Ⅲ)
まずは、あなた自身が当てはまっていないか確認してみてください。
得点が伸びない原因になっている可能性が高いです。
まずは自分のズレに気づくことが重要です。
それぞれのズレについて具体的に解説していきます。
ズレ① 与件文の流れと設問の位置づけを考えていない
点数が伸びない人の多くは、
与件文や設問を“ストーリーとして見れていない”状態になっている可能性があります。
- 与件文はひとつの情報のかたまり
- 設問は1問ずつ解くもの
このようにバラバラに処理してしまうと、答案に一貫性が出ません。
与件文には“流れ”がある
与件文は単なる情報の羅列ではありません。
例えば事例Ⅰでは下記のような流れで書かれています。
①創業期の理念・成功要因
↓
②事業拡張・成功体験(強み発見)
↓
③事業環境の変化による衰退
↓
④組織の硬直化・課題の表面化(弱み発見)
↓
⑤新たな成長戦略と組織変革(強み獲得/維持/強化、弱み解消)
↓
⑥今後の課題・方向性
事例毎にどのような流れで話が進んでいくかを頭の中に入れておくとよいでしょう。
設問にも“役割”がある
設問もバラバラではなく、それぞれの位置づけがあります。
例えば、下記はR6年の事例Ⅰの例です。
- 設問1:過去の成功要因と制約要因の整理(現状分析)
- 設問2:環境変化への対応と新戦略への転換
- 設問3:外部との関係性変化
- 設問4(1):次世代体制への移行(組織面での課題対応)
- 設問4(2):今後の成長に向けた戦略提言(未来志向)
A社の内外環境を確認してから、
それに応じて現在取組んでいる戦略の意図を確認して、
今後に向けて何に取り組んでいくべきかを考える流れになっています。
全体を俯瞰した解答づくり
以上を整理しておくことで、設問全体を通して筋の通った解答が作成しやすくなります。
解答要素も重複しない解答が作成できます。
なぜなら、
それぞれの設問が別の役割を持っているからです。
同じ解答要素を書いている時点で、
ストーリーとして見れていない可能性が高いのです。
▶ 修正アクション(これだけ)
事例を解くときは、この2つを意識してみてください。
- 与件文の「流れ」を意識して情報を整理しながら読む
- 設問ごとの「役割」を意識する
これだけで、答案の一貫性が一気に上がります。
👉実際の過去問で「与件の流れ」と「設問の役割」をどう見たかは、こちらで具体的に解説しています。
ズレ② 設問タイプごとの解答プロセスが固まっていない

ズレ①で「ストーリーとして捉える」ことができても、もう1つ大きな問題があります。
設問タイプごとの解き方(プロセス)が固まっていないことです。
- 問題によって解き方が変わる
- その場の思いつきで書いてしまう
- 解けた理由・解けなかった理由が分からない
この状態だと、点数は安定しません。
なぜプロセスが重要なのか
二次試験は「何を書くか」より「どう導くか(手順)」で差がつく試験です。
毎回同じ手順で解けていれば、
- ミスの原因が特定できる
- 改善ができる
- 点数が安定する
という状態になります。
設問タイプごとに“型”は決まっている
設問にはそれぞれ解き方の型を持っておく必要があります。
例えば、助言問題は多くの場合、事業環境の変化によって経営難に陥った会社に対して、施策を助言することになります。
私の助言問題の解答プロセスを紹介します。
①事業環境の変化に対応するための②あるべき姿と③現状とのギャップ(④課題)を特定して、⑤具体策を導く、という順序で与件から解答要素を拾います。
あくまで、先にどんな情報を拾うかを決めておく(=解答プロセスを決めておく)ことが重要です。
組み立て例としては、
「③現状」ではあるが、「①事業環境の変化」が起きているので「②あるべき姿」となるために「⑤具体策」をすることで「④課題」に対応する。
というような解答が自然に組み立てられます。
▶ 修正アクション(これだけ)
事例を解くときは、この2つを意識してみてください。
- 設問タイプごとに「解く手順」を決める(参考書などで)
- 毎回同じ手順で解く(変えない)
これだけで、答案の再現性が一気に上がります。
私が不合格だったときに「プロセスが固まっていなかった状態」と、どのように修正したかは、こちらの記事でも記載しています。
ズレ③ ターゲットから考えている(事例Ⅱ)

事例Ⅱだけの話ですが、
よくあるズレは 「誰に売るか(ターゲット)」から考えてしまっていることです。
よくあるズレ
- 若年層に売る
- 女性向けにする
- ファミリー層を狙う
マーケティング施策を考える際の初手として一見正しそうですが、これはターゲット起点の考え方です。
この状態でも「らしい」答案は書けるのですが、
ターゲットを間違えて大幅な減点をしてしまうリスクがあります。
正しい考え方|ニーズから考える
事例Ⅱで本当に重要なのは、
「なぜその人が買うのか(ニーズ)」です。
与件には必ず、「顧客の不満」、「欲求」、「置かれている状況」などが書かれています。
「誰に売るか」ではなく「どんなニーズを満たすか」が先です。
❌ ターゲット → 施策
⭕ ニーズ → ターゲット → 施策
なぜこの順番が重要なのかというと、「ニーズがないターゲット設定は無意味」だからです。
▶ 修正アクション(これだけ)
次に事例Ⅱを解くときは、この順番で考えてみてください。
- 与件からニーズ(不満・欲求)を抜き出す
- そのニーズを持つ人をまとめてターゲットにする
- ニーズを満たす施策を書く
これだけで、答案の精度が上がります。
事例Ⅱでは、与件文でターゲットの候補が複数登場しますが、どの設問でどのターゲットを使用するか迷う場面は度々ありませんか?それが、少なくなったと感じました。
実際の事例Ⅱで「ニーズからどのように答案を組み立てているか」は、こちらで具体的に解説しています👇
ズレ④ 工程を部分的に見ている(事例Ⅲ)

事例Ⅲで点数が伸びない人は、問題が起きている工程“だけ”を見ている可能性があります。
- 遅れている工程を改善する
- 作業効率を上げる
- 人員を増やす
一見正しそうですが、この考え方だと本質を外すことがあります。
よくあるズレ
例えば、加工工程で遅れが出ている → 加工を改善すると考えがちですが、
原因は別の工程にあるケースも多いです。
正しい考え方|工程は“流れ”でつながっている
事例Ⅲでは、
前工程 → 当該工程 → 後工程
という“流れ”で考えることが重要です。
例えば、
- 前工程の区分けが不適切
→ 当該工程で探す時間が増える
→ 後工程にも遅れが出る
問題が見えている場所と、原因の場所は一致しないことがしばしばあります。
特にここ数年は、このような根拠の埋め方をすることが増えているように思います。
▶ 修正アクション(これだけ)
次に事例Ⅲを解くときは、この2つを意識してみてください。
- 前工程や後工程に原因がないかを見る
- 「流れ」を整える施策を書く
これだけで、“表面的な改善”から“本質的な改善”に変わります。
実際の事例Ⅲで前後工程をどう見ていたかは、こちらの再現答案で具体的に解説しています👇
まとめ

得点が中々伸びない原意となる「解き方のズレ」についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか?
まずは1つ。
何か気づくことがあれば、そのズレを修正してみてください。
この記事がお役に立てましたら幸いです。
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