こんにちは!中小企業診断士のなかりょです。
中小企業診断士の二次試験の勉強について考え始めたときに、
「いつ頃から何に手をつければいいのだろう。」と思うことはありませんか?
二次試験は4つの企業の事例問題に取り組むことになります。
中でも事例Ⅳ(財務・会計)は、
計算問題が中心で他の事例とは全然違う特徴を持っています。
しっかり対策すれば再現性高く得点源にしやすい一方で、
計算に慣れるまでには時間がかかり、短期間で仕上げるのは難しい側面があります。
本記事では、
中小企業診断士二次試験を見据えたときに、なぜ事例Ⅳを最初に対策すべきなのか、
そしてどのような順序で学習を進めるのが合理的なのかを解説します。
これから二次試験対策を考える一次受験生の方、
あるいは二次試験に向けて学習計画を立て直したい方の判断材料になれば幸いです。
では参ります。
二次試験4事例は、求められる力と再現性が異なる

中小企業診断士の二次試験は、事例Ⅰ〜Ⅳの4つの事例で構成されています。
しかし、この4事例は求められる力や、勉強時間と得点の関係は大きく異なります。
この違いを意識せずに学習を始めてしまうと、
「時間をかけているのに点数が伸びない」「どこにどれだけ時間を割くべきか分からない」といった状態に陥りやすくなります。
本章では、事例Ⅰ〜Ⅲと事例Ⅳを再現性と学習効率という観点から整理します。
事例Ⅰ〜Ⅲは、勉強時間が得点に比例しにくい
事例Ⅰ〜Ⅲでは、与件文の読解や設問解釈、因果関係を整理した文章表現力などが問われます。
勉強時間をかけた分だけ、素直に点数が伸びるわけではないという特徴があります。
演習を重ねることで一定の「慣れ」は生まれますが、
- 題材との相性
- 与件文の書かれ方や分量
- 設問のパターン
といった要因によって、同じ受験生でも得点が変わることがあります。
また、安定して高得点を狙う場合には、思考プロセスを定型化してしまい「解く」というより、もはや「作業」としてしまう必要がありますが、思考プロセスの精度を思ったように上げていくのは難しいのが現実です。
事例Ⅳは、勉強時間が得点に反映されやすい事例
これに対して、事例Ⅳ(財務・会計)は計算問題が中心となる事例です。
経営分析、CVP分析、投資意思決定、キャッシュフロー計算など、
出題内容はある程度パターン化されています。
事例Ⅳでは、
- 何を求める問題なのか
- どの数値を使うのか
- どの手順で処理するのか
が比較的明確であり、解法の型を身につけることで再現性を高めやすいという特徴があります。
計算スピードや正確性といった基礎力は、短期間では身につきませんが、
手を動かした量が実力差となりやすく、勉強時間が得点に反映されやすい事例だと言えます。
事例Ⅳの全体像についてはこちらの記事で解説しています👇
なぜ二次試験対策は事例Ⅳから始めるべきなのか

事例Ⅳは、
時間をかけた分だけ実力として積み上がりやすい事例であり、
学習順序を考えるうえで非常に重要な位置づけになります。
ここでは、
なぜ事例Ⅳを「最初」に対策すべきなのかを、事例Ⅳ特有の「基礎力」という観点から整理します。
事例Ⅳでいう「基礎力」とは、標準的な問題を解く力
事例Ⅳにおける基礎力とは、
単に計算が速いことや、細かいテクニックを知っていることではありません。
本質的には、
- 標準的な出題パターンを見て
- 何を問われているかを判断し
- 定石どおりに解き切ることができる
「標準問題対応力」と言えます。
経営分析、CVP分析、投資意思決定など、毎年のように出題される論点について、
迷わず基本的な解法を適用できるかどうか。
これが事例Ⅳの基礎力です。
事例Ⅳの基礎力は、理解だけでは身につかない
標準的な問題を解く力は、解説を読んで「分かったつもり」だけでは定着しません。
- 問題文を見て、どの論点かを判断する
- 必要な数値を拾い、定石どおりに処理する
- 計算結果を答案としてまとめる
こうした一連の流れを、
何度も自分の手で再現することが必要になります。
そのため、
事例Ⅳの基礎力はどうしても修得に時間がかかります。
短期間で一気に仕上げるのが難しい理由は、ここにあります。
事例Ⅳの出題パターンはある程度決まっている
事例Ⅳは、基礎力の修得に時間がかかる一方で、
出題される論点や構造は比較的固定されています。
- 経営分析
- CVP分析
- 投資意思決定
- キャッシュフロー計算
標準的な問題を確実に解けるようになれば、
年度が変わっても対応できる可能性は高いです。
「事例Ⅳから始める」とは、事例Ⅳだけを集中的にやるという意味ではなく、標準的な問題を解く力をできるだけ早い段階から、少しずつ積み上げていくということです。
一次試験の勉強と並行して事例Ⅳに取り組む

事例Ⅳは、
二次試験対策の中でも「早く始めた人が有利になる事例」です。
早めに取り組むことで事例Ⅳは明確に有利になる
事例Ⅳは、二次試験の中でも早く取り組んだ分だけ安定しやすい事例です。
事例Ⅳで求められる基礎力は、
問題を見て「どの論点か」「どう解くか」を迷わず判断する力です。
短期間で身につくものではなく、一定量の演習を通じて徐々に安定していきます。
一次試験前から少しずつ事例Ⅳに触れておくことで、二次試験対策を本格化させる段階ですでに
「見慣れた問題」が増えた状態を作ることができます。
この差が、そのまま有利さにつながります。
事例Ⅳは「少量×長期間」で進めるのが最も効率的
例Ⅳ対策は、短期間で集中的に詰め込むよりも、
早い段階から少しずつ積み上げる方が負担が少なく効果的です。
一次試験の勉強が中心の時期に、事例Ⅳを完璧に仕上げる必要はないと考えています。
基礎力を身に着けるために市販の問題集を1冊購入して少しずつ進めることをおすすめしたいと思います。
👇このあたりがおすすめです。
- 中小企業診断士2次試験 30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集
- 中小企業診断士2次試験 事例IVの全知識&全ノウハウ
重要なのは、
- 標準的な問題に繰り返し触れること
- 解法の型に慣れておくこと
この2点です。
こうして事例Ⅳの基礎力を早めに作っておくことで、
二次試験直前期には、事例Ⅰ〜Ⅲの演習や調整により多くの時間を割けるようになります。
結果として、二次試験全体を見たときの得点戦略が有利になります。
まとめ

いかがだったでしょうか?
一次試験の勉強と並行して、少しずつ事例Ⅳに触れ、標準問題に慣れておく。
それだけでも、二次試験対策はかなり楽になります。
これから二次試験の学習計画を立てる方は、
ぜひ事例Ⅳを起点に、全体の学習順序を検討してみてください。
こちらの記事が少しでもお役に立てましたら幸いです。
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