中小企業診断士のなかりょです。
試験勉強を始めるとき、多くの方が最初に迷うのが「独学で進めるか、予備校を利用するか?」という点です。
特に社会人の場合、限られた時間の中で効率的に学習したい一方で、費用や自分の学習スタイルに合った方法を選びたいという悩みは誰しもが考えるのではないでしょうか。
私自身も何度かこの悩みを経験しました。
一次試験は独学で一発合格したものの、二次試験は独学だけでは方向性がつかめず、思うように得点を伸ばせませんでした。
某予備校の通信講座を利用して二次試験に再挑戦したところ合格することができました。
この記事では、一次試験と二次試験それぞれの特徴を踏まえながら、独学と予備校・通信講座のメリット・デメリットを整理しています。
中小企業診断士試験一次・二次の内容と勉強のポイント

中小企業診断士試験は、大きく一次と二次の二段階に分かれています。
それぞれの試験は求められる力や学習アプローチがちがうため、勉強法を考えるときの前提として理解しておくことが重要です。
一次試験:理解と暗記の積み重ね
一次試験は、経営全般に関する幅広い知識を問うマークシート形式の試験です。
科目ごとに出題範囲が明確で、理解と暗記を積み重ねることが基本になります。
過去問や演習問題での学習を通じて得点力を上げることが可能です。
二次試験:思考力と表現力が問われる
二次試験は、事例問題に基づく記述式で、単なる知識の暗記だけでは得点が伸びにくい試験です。
経営課題の分析力や論理的な文章構築が求められます。
事例企業を分析し、診断・助言の筋道を考える練習が中心です。
一次試験:独学・予備校の比較

独学の特徴
- 教材を自由に選べるため、費用を抑えられる
- 自分のペースで学習を進められる
- 過去問や問題集を中心に繰り返し学習することで、十分な得点力を得られる
【筆者体験】
私は一次試験を独学で挑戦し、市販のテキストと過去問を中心に学習しました。
YouTubeや個人ブログの記事を参考にしながら学習計画を立て、テキストと過去問を周回することで得点力を伸ばしました。結果的に一発合格につながりました。
予備校・通信講座の特徴
- 独学と比較して費用が掛かる(某有名予備校を利用する場合10~20万程度)
- 学習カリキュラムが体系化されており、効率的に学習できる
- 学習進捗の管理やモチベーション維持のサポートが得られる
【補足コメント】
一次試験では独学でも合格は十分可能ですが、仕事や家庭で学習時間が限られる方や、学習計画の管理が苦手な方には予備校・通信講座のサポートが役立ちます。
二次試験:独学・予備校の比較

独学の特徴
- 教材を自由に選べるため、費用を抑えられる
- 自分のペースで学習を進められる
- 添削や客観的評価が得られないため、参考書を使って自分で答案の方向性を確認する必要がある
【筆者体験(独学時)】
初めて二次試験に挑戦したときは独学でした。
思考力をフル活用して問題に取り組んでいく必要がありますが、無意識のうちに段々とフレームワークに頼って解答を組み立てる傾向が強くなっていました。
その結果、深い思考力が身につかないまま本番に臨み、十分な得点を取れず不合格となっています。
誰かに指摘されていれば、自分の癖に気づけていたのかもしれません。独学の場合は自分自身を客観的に評価することが重要です。
予備校・通信講座の特徴
- 独学と比較して10~20万程度費用が掛かる(某有名予備校を利用する場合)
- 添削やフィードバックを通じて、自分の答案の客観的評価が得られる
- 学習計画や進捗管理をサポートしてくれる
【筆者体験(通信講座利用時)】
二次試験再挑戦では通信講座を活用しました。講師による添削や解説を受け、経営課題の分析力が身につきました。
答案作成の筋道も明確になり、合格に必要な再現性の高い答案を作れるようになりました。
【補足コメント】
二次試験では、独学でも合格は十分可能ですが、添削やフィードバックを受けることで、効率的に力を伸ばせる傾向があります。
独学の場合、自分の理解や答案の方向性を客観的に確認できる仕組み(SNSでの相互添削、受験生支援団体の利用など)があると非常に頼もしいでしょう。
独学と予備校の比較(全体象)
一次試験と二次試験の特徴を踏まえると、独学と予備校・通信講座にはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあります。ここではわかりやすく比較表にまとめます。
| 項目 | 独学 | 予備校・通信 |
|---|---|---|
| 費用 | 低コスト | 高コスト |
| 学習自由度 | 自分のペースで学習可能 | カリキュラムに沿う必要 |
| 学習体系 | 自分で整理する必要あり | カリキュラムで体系的 |
| フィードバック | ほぼなし | 添削や講師の指導で客観的評価 が得られる |
| モチベーション 維持 | 自己管理 | 学習スケジュールや 講師の支援で維持しやすい |
まとめ:「独学」と「予備校」どちらがいい?

中小企業診断士試験は、一次と二次で求められる力が異なります。
筆者自身も、一次試験は独学で合格しましたが、二次試験(1回目)では独学で不合格に。通信講座を利用して答案構成力を磨いた結果、2回目で合格できました。
結論としては、自分の得意・不得意、勉強の進め方、生活リズムに合わせて選ぶことが大切です。
独学か予備校かを二択で考えるよりも、一次は独学、二次は通信講座など、目的に応じて使い分けるも戦略の一つです。
こちらの記事が少しでもお役に立てればうれしいです。
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