20代・30代が中小企業診断士を取るべき理由|30代合格者が実体験から語る

診断士活動

こんにちは中小企業診断士のなかりょです。
私は30代で中小企業診断士資格を取得しました。

近年、ビジネスパーソンが取りたい資格ランキングで、中小企業診断士が上位にランクインするようになっています。
特に、「会社員としてキャリアを広げたい」「副業・独立の選択肢を増やしたい」と考える人の間で人気が高まっています。受験者数も増加傾向にあります。

出典:一般社団法人 中小企業診断協会「中小企業診断士試験 統計資料」各年度より作成

その背景には、下記のような時代の流れがあります。

  • 働き方の多様化(副業・独立が現実的になった)
  • 経営やマーケティングの知識が“どの職種でも求められる”時代になった
  • 国家資格の中で、実践的にビジネス全体を学べる唯一の資格である

本記事では、私の実体験を交えながら、「なぜ20〜30代のうちに中小企業診断士を取るべきなのか」、「取得後にどんな変化が起きるのか」を紹介していきます。

この記事が少しでもお役に立てると嬉しいです。

中小企業診断士資格とは?

中小企業診断士は、企業の経営課題を分析し、改善策を提案できる国家資格です。
経営コンサルタント系では唯一の国家資格であり、経営・財務・マーケティング・法務・人事・ITなど、ビジネスに必要な知識を幅広く体系的に学びます。

下記は一次試験で受験する必要がある科目の一覧です。7科目あります。

科目出題範囲
経済学・経済政策経済理論やマクロ・ミクロ経済、景気・金融・財政政策など
財務・会計財務諸表の分析やCVP分析、NPV計算など
企業経営理論経営戦略・組織論・マーケティング理論など
運営管理生産管理や店舗・物流など
経営法務会社法・知的財産権・民法など
経営情報システムITシステムや情報セキュリティなど
中小企業経営・政策中小企業白書の動向や政策支援制度


サラリーマンであれば自分の担当業務だけでなく、会社全体を俯瞰して考えられるようになるため、キャリアの中で“経営視点”を持つきっかけになります。

また、資格取得後は、企業支援や研究会活動などを通じて他業界の専門家とつながり、知見を広げられる点も特徴です。
単なる知識の証明にとどまらず、学び・実践・人脈を通じて成長できる資格と言えます

中小企業診断士を取得するメリット

経営全体を俯瞰できるようになる

診断士試験の勉強を通じて、経営・財務・マーケティング・人事・ITといった企業経営の要素を、つながりの中で理解できるようになります。

私の場合、自分の部署だけでなく、他の部門がどんな視点で仕事をしているのかが少しずつ理解できるようになりました。

たとえば以前は、「なぜ営業はあのような提案をするの?」「なぜ人事はこの制度を順守するように言ってくるの?」と感じていたことが、少しずつわかるようになりました。

キャリアの選択肢が広がる

中小企業診断士を取得すると、社内外のキャリアの幅が広がります。

まず社内では、経営全体を理解できるようになることで、経営企画・事業企画・新規事業開発など、経営に近いポジションへの異動や抜擢が現実的になります。

また、転職市場でも診断士は「難関国家資格の取得者」として高く評価されます。
資格そのものが経営知識の証明になるため、コンサルティング会社や経営企画系の職種など、より上流のキャリアに挑戦したい人にとっては大きな武器になります。

視野・人脈が広がる

中小企業診断士は、人とのつながりが非常に強い資格です。
試験に合格した後は、実務補習や研究会、勉強会などを通じて、異業種・異職種の人たちと交流しながら一緒に学び、実践の場を共有していきます。

私自身も、資格取得後に出会った仲間や先輩診断士との関わりを通じて、自分の考え方やキャリアの幅が大きく広がりました。

資格を通じて得られる「つながり」は、勉強していた頃には想像できないほど大きな財産になります。

中小企業診断士を取ってみて感じるのは、勉強で終わる資格ではないということです。
取得後の活動の中で新しい知識や人との出会いが生まれ、そこからさらにキャリアの可能性が広がっていきます。

👉 さらに詳しくは、こちらの記事でもまとめています:

20代・30代で中小企業診断士を取るメリット

中小企業診断士の資格は、早く取るほど価値が大きいと感じています。
単に「試験に合格するのが楽だから」という話でだけはなく、人生とキャリアを長期的に設計できる余白がある時期に取るからこそ、大きなメリットが出ると思います。
その理由を3つ挙げます。

学習時間を確保しやすい

20〜30代のうちは、家族構成が少なかったり仕事の責任がまだ限定的で、自分の時間を比較的持てる貴重な時期です。

診断士の勉強は一般的に1000時間が必要とされており、長期戦になりやすいですが、若いうちであれば集中して学習を継続しやすい環境があります。

後から取ろうと思っても、家庭や仕事での制約が増えるにつれて、学習時間の確保が難しくなっていく可能性があります。
「今のうちに取っておく」というのは、将来の自分への投資になります。

キャリアの選択肢が広い状態で挑戦できる

若いうちは、たとえ今の仕事に満足していても、「このままでいいのか」と感じたときに、軌道修正できる余地がある時期です。

中小企業診断士の学習で得られる経営の基礎知識や分析力は、ビジネスにおいて『汎用性の高いスキル』です。
資格を保有していることで評価される「経営全体を理解できる視点」は、キャリアの幅を広げることができます。

この時期に診断士の勉強を始めることは、将来のキャリアを自由に設計できる“選択肢の保険”を持つことにもつながります。

ビジネスの“共通言語”を若いうちに身につけられる

診断士の学習で得られる知識は、あらゆるビジネスシーンで通用する基盤スキルです。


財務・マーケティング・組織・ITなど、業界を超えて使える「ビジネスの共通言語」を理解しておくことで、社内外とのコミュニケーションにおいて一段上の視点で話ができるようになります。

この力を20代・30代で身につけておけば、その後の学びや実務経験が何倍にも生きてきます。

まとめ:診断士を取ることは、キャリアの軸を持つということ

中小企業診断士は、単なる資格ではなく、自分のキャリアを主体的に設計するための「軸」を持てる資格です。


特に20代・30代のうちは、仕事を覚えることや転職・スキルアップなど、将来に向けて迷う時期でもあります。

もし今、「何かを学びたい」「キャリアの幅を広げたい」と感じているなら、中小企業診断士は間違いなくその第一歩になると思います。

早いうちに挑戦すれば、その分だけ長く活かせる資格。
未来の自分への投資として、今から一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

この記事が少しでもみなさまのお役に立ちましたら嬉しいです。

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